- 大学中退したけど不安や絶望感に押しつぶされそう
- 大学中退者がその後の人生を生き残る方法を知りたい
- 不安や絶望を感じるのは仕方ない。慣れるしかない
って思っていませんか?
私も大学を中退しているので良く分かります。
大学を中退すると徐々に不安が増していき、中退後のリアルを実感して絶望感へと変わります。中退者の誰もが通る道ではあります。
ただ、そのまま放っておくと悪い意味でその状態に慣れ、自分の人生が「負け組」なんだと自覚し始めます。
そして、そこから抜け出す気力を失って、本当に「負け組」になってしまいます。
どうも、陽翔(@engineer_yosho)です。
私は今から20数年前に大学を中退しました。今は外資系IT企業に所属するITエンジニアです。
今でこそ年収1,000万円以上を得てそれなりの人生になりましたが、20代前半は中退後の人生をどうやって生きればいいのかが分からず、失敗を繰り返し人生遠回りしまくりました。
大学中退者なりの戦い方を知り、人生とキャリアの再設計を行い、行動を始める事。
そうすれば、その不安と絶望感を乗り越え、人生を前に進める事ができるよ、という話をします。
大学中退後、誰もが不安と絶望を経験しますが、その先で「人生逆転」するのか「負け組」になるのか、はあなた次第です。
この記事の結論
- 大学中退しても人生諦める必要はない
- 大学中退者には中退者なりの戦い方があるから
- 人生とキャリアを再設計すれば人生は動き出す
是非、最後までお付き合いください。
大学中退者が感じる独特の不安と絶望の正体とは
大学中退後はメンタルが刻々と変化します。
自分のメンタルが不安定になったと感じる人もいるかもしれません。
私の場合はこんな感じでした。
- 中退前
→ うっすら不安
- 中退直後
→ 特に実感なし
- 1~2ヵ月後
→ 就職や仕事探しが思うようにいかず、急激に不安に
- 3ヶ月後~
→ お金が無くなり貧困を感じ、不安がMAXに
- それ以降
→ 中退して手放してしまったモノの大きさをやっと実感、絶望感
最初は薄っすらとした不安感が、時間の経過と共に「大学中退後の人生の現実」を実感し絶望感に変わっていきます。
不安と絶望のを乗り越える為に、まずはその正体を知っておきましょう。
大学中退者の不安と絶望の正体はこの3つ
これまでの人生設計図が使い物にならなくなった実感
不安と絶望の一番の原因は、これまで頼りにしてきた人生設計図が「マジかよ…使い物にならなくなってるじゃん…」って実感したからです。
そうなんです。その人生設計図はもう使えません。
なぜなら、その設計図というのは超ざっくり言うと「勉強して良い成績を取り、良い大学に入り、良い企業に入るのが勝ち組」という設計だからです。
大学を中退すると「良い企業に入る」のが極めて難しくなります。

って思うかもしれません。
でも15年以上も勉強を積み重ねて、受験戦争を勝ち抜き、大学に進学した理由は、就職でなるべく有利になる為、と考えたからではないでしょうか?
意識するしないに関わらず、大学へ進学したという事は、「勉強して良い成績を取り、良い大学に入り、良い企業に入るのが勝ち組」という人生設計図に従って生きてきた、という事ではないでしょうか?
もし、中退後の就職にトライしたのであれば、中退者の置かれた状況をよりリアルに実感したはずです。
普通にやっても就職はできません。
そもそも、大卒者が入るような企業は「大卒以上」という条件があり相手にすらされません。
そして、高卒者が入れる企業でも、既に高卒新卒入社のタイミングを逃しているので難しい。内定が出たとしても、受験戦争を潜り抜けたあなたが想像していたような「良い企業」とは程遠いはず。
私も経験済みです。
大学中退後の就職は失敗に終わり、20代前半を迷走する事になりましたから。
繰り返しですが、その不安と絶望感の一番の原因は、これまでの人生設計図が使い物にならなくなったから、です。
人生の併走者がいなくなった孤独感
続いて2つ目の原因は、大学中退すると自分と同じような人生を歩む人がいない事に気づき、急に孤独を実感するから、です。
実はこれまでの人生には「同じような人生を歩む併走者」に囲まれて生きてきてました。
併走者とは、小学校~大学の同級生であり、部活動やサークルの仲間であり、塾や予備校のクラスメート、の事です。
例えば進路について悩んで不安になっても、同じような悩みを持つ友人がいたはず。自分と同じ境遇の仲間が必ず近くにいて、何かつらい状況であっても自分だけじゃないって思えた経験はあるはずです。
しかし、大学中退するとその人生の併走者を失い一瞬で孤独になります。
大学中退後の不安や悩みを相談しても、今までのように「同じ悩み」として共感される事はなくなり、彼ら・彼女らも正直困惑したような反応が返ってきます。
そして、ついこないだまで人生の併走者だった大学のクラスメートやサークル仲間が、すごく遠くまるで他人のように感じる事になります。
これまで積み上げてきたものが崩れ去った徒労感
3つ目の理由は、これまで積み上げてきたものが崩れ去った徒労感です。
これまで小学生から15年くらい勉強を積み重ねて、受験戦争も勝ち抜いてきましたよね。
その積み上げの先で入れたかったものはこの2つではないでしょうか?
- 大学生活の4年間という有意義な時間
- 新卒入社でそれなりの企業に入れる権利「新卒カード」
普通よりも短かった大学生活は満喫したかもしれませんが、本命はいわゆる「新卒カード」ですよね。
15年の積み上げた歴史はこの「新卒カード」を手に入れる為だったのですが、それを最後の最後で手放してしまったんです。
大学中退直後は余り実感は無いのです。まぁ就職も仕事もどうにかなるだろう、と。
しかし実際に就職活動を始めると、激痛のように実感できます。
手放してしまったモノの大きさと、それまでに積み重ねてきた勉強の歴史が崩れ去った事を。
私の場合、中退後の就職に失敗して、フリーターになりました。
そして、私が何千時間も勉強に捧げてきたのに対し、それをやってこなかった人達と同じ扱いをされる事を知りました。
いわゆるヤンキー上がり的なタイプ、まじめに勉強してきた人を見下しているようなタイプ。
こういう人種とは別の世界で生きたいと思っていたのですが、社会から見たら似たような扱いなわけです。これまで積み上げてきたものが本当に崩れたと深い徒労感を感じました。
大学中退者の不安・絶望の解決方法は1つだけ【大学中退者なりの戦い方で乗り越える】
大学中退者なりの戦い方を知り、人生とキャリアの再設計を行い、行動を始める事。
つまり「逃げずに乗り越えていく事」
それ以外には本当の意味で不安と絶望を解決する方法はありません。
この記事で一番言いたかった事は、
大学中退者には中退者なりの戦い方がある
という事です。
大学中退して人生何とかしようと思ったら、企業とか独立とか投資とか、一発逆転の博打的なものしかない、そう思う人も少なくないと思います。
一世代前の20~30年前ではあれば、あるいはそうだったかもしれません。
でも、この令和の時代、終身雇用・年功序列が崩壊し、転職が当たり的となりつつある時代の流れは、大学中退者にとっては追い風です。
博打を打つ必要はありません。大学中退者なりの戦い方で、コツコツ努力を積み上げる事で人生逆転は十分可能です。
人生とキャリアを再設計すれば人生は動き出す
先ほど、これまでの人生の設計図が使い物にならなくなったと言いましたが、それは「大学卒業を前提とした設計図だったから」です。
つまり、中退してしまった事で前提が変わってしまったので、大学中退後のキャリアや人生を生き抜く為に、設計のアップデートが必要なんです。
言い換えれば、設計をアップデートすれば、その後の人生を切り開く事は可能です。

大学中退者なりの戦い方の具体的な内容については、別の記事で徹底解説していきます。
- 大学中退者のキャリア設計の鉄則
- 人生逆転までロードマップ
人生の併走者は再び得る事が出来る
私は20代後半に会社員として就職して、大卒者と同様なキャリアを歩み始めたらその孤独は消えました。
大学中退した瞬間、一般的な人生のレールから外れるので併走者がいなくなりますが、またそのレールに乗り込んだという感じです。
勿論、大学中退の経験まで同じ、という境遇の併走者に出会える事は超稀です。ランクの高い企業に入れば入るほど高学歴ばかりで、中退者は存在していません。
新卒で就職したとしても、数年後には人生は色々と分岐していきます。
- 出世ルートに乗る人
- 転職する人
- 結婚して家庭に入る人
- 海外に行く人
ですから、学生時代までのような、本当に同じような人生を歩む併走者は、誰にもいなくなりますから。
そういう意味も含めて、孤独感は消えるので、余り心配する必要はありません。
もしあるとすれば、比較的大企業に新卒で「同期入社」して、転職せずに所属し続けて、大きく出世もせず、落ちこぼれもせず、平均的にやってきた場合、悪い意味ではないのですが、「似たような人生」になります。
そして、その同期とは併走者感はきっと強いと思います。似たような年収を貰い、似たようなランクのライフスタイルを送り、似たように悩みをもつ事になる確率が非常に高いですからね。
これまで積み上げた来たものは実は崩れ去ってない
先ほど「私が何千時間も勉強に捧げてきたのに対し、それをやってこなかった人達と同じ扱いをされる事を知りました」と言いました。
確かに、新卒カードを放棄した事で、無条件でそれなりの会社に就職して、社会人として基礎を固めさせてもらえる権利は失いました。
つまり、社会人としての経験を積むチャンスを失って、ただの社会人未経験者になったという意味では、
- 大学進学したけど中退してしまった社会人未経験者
- 大学に入れる程勉強なんてしてこなかった社会人未経験者
は、同じ扱いです。
ただ、少なからず勉強を継続して積み上げてきた歴史、大学受験を勝ち抜いた経験値はなくなっていません。
チャンスさえ手に出来れば、どうにかなります。
社会に出たら学ぶ事だらけです。根気良く継続しなくてはいけませんし、勝負しなくてはいけないシーンも多いです。
こまれで勉強を継続してきた経験、受験戦争を戦った経験が生きてきます。
ただ、多くの人がそのチャンスが手に出来ず、これまで積み上げてきたモノを発揮する事が出来ないでいます。
大学中退者なりの戦い方を知り、人生とキャリアの再設計を行い、行動を始める事ができれば、そのチャンスを手に入れる事は可能です。
不安と絶望から逃げるな【やっては絶対ダメな「3つ逃げ」について】
最後に、大学中退者が絶対にやってはダメな「3つの逃げ」についてお伝えします。
これは多くの人がやってしまいガチなんです。でも、中退後の人生をさらにこじらせるのでやってはダメです。
就職から逃げてフリーターになる
大学中退者の就職は正直ハードルが高い。大学中退者の就職率が34%程度である事からもそれは分かります。
だから、大学中退後のフリーターになる人が本当に多い。私もその一人。
しかし、この「大学中退→フリーター」の流れが、中退後の人生を悪化させる最悪な選択です。

採用側の目線で考えてみてください。
大学中退 + フリーター
大学中退した上にまともに就職せず、フリーターやらプータローやらをやっていた人間を採用したいと思いますか?
逆に「大学中退 → 就職」だと印象は全然ちがいます。
理由があって中退したけど、就職してしっかり働いているというイメージになります。そして、例えばその後の転職で第二新卒枠に入り込めれば、学歴のハンデは一気に薄まります。
私は2年ほどフリーター、その後4年ほど派遣社員をやっていたのですが、正直失敗でした。派遣社員という働き方そのものは問題ないのですが、長くやり過ぎてしまいました。
エンジニアとしてかなりキャリアを積んだ30代の転職でも、このフリーター時代がネックで書類審査に通らない事がありました。面接に進めた場合でも、「中退後に空白期間があるから書類審査を通すのが大変だった」と言われた事もあります。
もちろん、最初の就職ハードルが高いんですが、それは「大学中退者なりの戦い方」でなんとかなる確率は上げられます。
就職から逃げて学生生活的な事を継続する
フリーターに逃げるの先にある事なのですが、中退したのにそのまま学生生活的な事を継続してしまうのはまずいです。
自分は大学中退しても、同級生はまだまだ学生を満喫中。
例えば大学近くにひとり暮らしなんかしてた場合、中退後もバイトのシフトがちょっと増えるくらいで、そのまま学生気分を続行できちゃうんですよね。
私もそうでした。今までどおり飲み会に行ったり、BBQに行ったり、普通に学生生活を満喫していました。

絶対にダメですよ。完全なる逃げですから。
そんなこんなで、1~2年経つとどうなるか?
彼らは就職活動というモノを始めます。髪を黒く染めて、リクルートスーツを着はじめます。
「センパイホウモン?」「リクナビ?」「エントリーシート?」聞きなれない言葉を発し始めて、気がついたら「ナイテイ」とか言い始めます。
そして、あっという間に、学生から社会人になっていきます。
ようやく「そろそろ、自分もまじめに働くか」って思いますが、彼ら・彼女らのようにまともに就職なんて出来ない現実を知る事になります。
気楽な付き合いに逃げる
就職に失敗してフリーターをしていた頃、卒業して良い会社に入った同級生との格差をが広がり、自分が「負け組」だと薄っすら自覚し始めていました。
「合コン行くと一晩で2万はかかるよな」
「やっぱり、一着は10万くらいの良いスーツ持っていた方がいいよね」
「今度、車買おうと思ってんだよね」
「今度、サンフランシスコに出張だわ」
そういう会話が飛び交う彼ら・彼女らとの付き合いは、正直めまいがしました。年収170万の貧乏でしたから。
でも、大学中退しても大学の同級生たちとの付き合いは続けてください。
一方、中退してフリーターとなると、同じような中退者やフリーターなど、今までなかった人達に出会います。
私の場合、フリーター時代に出会った人々は、言葉を選ばずに言うと社会からみれば「底辺の人達」でした。
- 大学中退者後フリーター
- 卒業後フリーター
- 就職後職辞めてフリーター
- 借金もちフリーター
- 仕事まともに来れないフリーター
- 過度のコミュ障フリーター
とにかく、向上心とお金が無い。人生ぼちぼち諦めている。
付き合うのは楽ですよ。同じくらいお金がないし、同じくらい社会からクズ扱いされているので。マウントされる事もない。
でも、ここに逃げちゃダメです。
人間はどんなに強い人でも、自分の置かれた環境の影響を少なからず受けます。もし「底辺の層」に囲まれて生きれば、自分も「底辺」のマインドになってしまいます。

稼ぐ努力もせずに「人生金じゃない」とか言い始めるかもしれません。そんな人生は絶対に嫌だ。
だから大卒者でそれなりの企業で社会人をしている元同級生との付き合いは続けてください。気楽なほうに逃げちゃダメ。
まとめ:大学中退者の不安・絶望のその先の話【大学中退者なりの戦い方で乗り越える】
この記事もそろそろ終わりとなります。
ここまでを軽く振り返ります。
この記事の内容
重要なのでもう1回言います。
大学中退者には中退者なりの戦い方があります。
一発逆転的な博打を打つ必要はありません。
大学中退者なりの戦い方で、コツコツ努力を積み上げる事で人生逆転は十分可能です。
今日はここまでとなります。
この記事で、大学中退後の不安や絶望感を乗り越えて、中退後の人生を動かし始める事ができれば、と心から思っております。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。