どうも、4年半ほど派遣社員エンジニアとして働いていた陽翔(@engineer_yosho)です。
未経験者や大学中退者が派遣社員からエンジニアになることのメリットについては、【大学中退者がエンジニアを目指す】中退者にとってベストな方法を徹底解説でお伝えしたとおりです。
しかし、世の中の派遣社員に対するイメージが微妙なところもあり、派遣社員という道に不安を感じる人もいるのではないかと思います。
この記事では、実際にパーソルテクノロジースタッフで4年半ほど派遣社員エンジニアをしていた私から、まず最初に気になるであろうこの3点をお伝えいたします。
この記事を読み終えると、派遣社員エンジニアという働き方の「具体的な案件と年収」と「キャリアの積み方」をイメージすることが出来るようになります。
ちなみに、私は派遣エンジニアで経験を積んで、その後フリーランスエンジニアになり、ITベンチャーを経て、現在は大手外資系ITで年収1000万以上を得ることができています。
年収の推移はこんな感じです。(詳しくはプロフにて)
エンジニアになり人生逆転した例です。参考までに
✅21歳 年収170万
大学中退バイトエンジニア✅25歳 年収400万
派遣エンジニア✅30歳 年収600万
ITベンチャー✅35歳 年収800万
ITベンチャー管理職✅40歳 年収1100万
外資系IT管理職#駆け出しエンジニア— 陽翔@年収8桁稼ぐ外資系ITエンジニア (@engineer_yosho) January 3, 2020
そもそも派遣社員エンジニアのメリットや将来性が分からない!という方は、【大学中退者がエンジニアを目指す】中退者にとってベストな方法を徹底解説をご覧下さい。
大学中退者か否かに関わらず、派遣社員エンジニアにちょっとでも興味があるのであれば、特にこの2つの章は確認しておいて損はないかと思います。
- 派遣社員エンジニアのメリットとデメリット
- 派遣社員エンジニアのその後のキャリア提案【3年後の未来をチラ見】
では、始めていきましょう。
パーソルテクノロジースタッフから紹介された案件と年収
最初に一番気になるであろう具体的な案件と年収をご紹介します。
この記事では、「私がパーソルテクノロジースタッフから紹介されて実際に働いた案件のみ」をご紹介しております。つまり派遣社員エンジニアになったらこんな案件が紹介される、という具体例です。
また、その案件を紹介された時点での経験・スキル、その案件で積むことができた経験・スキル、そして次の仕事探しでどのようにプラスに働くのかもセットでお伝えいたします。
なお、派遣社員エンジニアになるに当たって基本知識として知っておいて欲しいのですが、SIerやSESが入り込みにくい領域に派遣社員のエンジニア向けの案件があります。
例えばこんな感じです。
- ①一般企業の社内SE
- ②Web系自社開発企業
- ③大規模SI案件の下位の下請け
どうでしょうか?考え方によっては悪くはないと思いませんか?
逆に、製造、金融、官公庁、通信などの大規模案件はSIer・SESの主戦場ですから、そういった案件に派遣エンジニアが携われることはほぼ無いです。大規模案件でリーダーやプロマネをやりたいなら派遣社員では無理ってことですね。
それでは、実際の案件についてご紹介していきます。
大手SIerの下請けのSES(時給1800円、年収換算350万円)
派遣社員エンジニアとして一番最初に紹介された案件です。
基本情報
顧 客:誰もが知る日系大手SIer
時 給:1800円(年収換算350万円)
形 態:4次請けのSESへ派遣社員として参加(つまり5次請け)
役 割:詳細設計・実装・単体テスト・結合テスト
使用技術:Microsoft Visual Basic 6.0、SQL Server
期 間:結果として半年(顧客都合でプロジェクト凍結)
残 業:週に数時間程度
案件内容
- 基本設計がほぼ終わったフェーズで詳細設計以降からの参入
- 大手SIerのオフィスへ常駐
- クライアントへのオフィスはレビューで数回訪問
- SIerのプロパー+SESメンバーでチーム規模は5人程度
- 4次請けSESのプロパーの指示を受けて作業を行う
当時の私のスキル
- アルバイトでエンジニアは2年ほど経験
- MSのExcelマクロ、Accessマクロが多少できる程度、DBはド素人
- チーム開発経験なし、1人で開発可能な小規模の社内システムの開発経験のみ
この案件で積むことが出来た経験
- Microsoft Visual Basic 6.0の実務経験
- SQLサーバーの実務経験
- 5名チームでのチーム開発経験
- 詳細設計・実装・単体テスト・結合テスト経験
- 顧客折衝経験
- 案件終了後もリリースされず、同じ派遣先(4次請けのSES)で別案件にアサインされた実績
富士通系列の大手SIerの案件で4次請けのSES企業へ派遣社員として入りました。
大手SIerはパートナー企業である2次請けのSES企業へエンジニアを発注しますが、2次請けのSESは自社でエンジニアを確保できない場合は、更に別のSES企業へ依頼していきます。結果、私はこの案件へ4次請けへの派遣社員としての参画しました。(つまり5次請け)
この案件は良く覚えています。
私が23歳の時に本当に右も左も分からず入りました。それまでバイトでプログラミングの経験はありましたが、正直、素人に気が生えた程度。それでもたまたま運が良く欠員があったのか、即面接に行って直ぐに合格になりました。
未経験からのキャリア構築のコツ
未経験者や経験が浅いエンジニアであっても、タイミングがあえば急ぎの案件にサクっと入り込むことは可能。ポイントは案件を選び過ぎないこと。まずは未経験という札をはずして実務経験を積むことが何より重要。(仮にブラックな現場であった場合については後述します。)
この案件はエンジニアとしてはほぼデビュー戦なのですが、「正直なところエンジニアとしてやっていくことは余裕だな」って思えたことが非常に大きかったです。
理由は周りの4次請けのSESのメンバーのコミュニケーション力が低すぎて、まともに会話できる人がリーダー1人くらいだったからです。
私は別にコミュ力が超高いってわけではないのですが、このコミュ障集団の中ではダントツに輝いていました。そしてSIerのプロパーからもその点を評価してもらえました。
クライアントへの訪問時に一緒について行って、出来上がった画面の動きを確認してもらう際のデモンストレーションとかをやらせてもらい、それがきっかけになり顧客からの問い合わせ対応やちょっとした仕様調整などやることになりました。
ここでまんまと「顧客折衝経験」を積み、それを履歴書に書くことが出来るようになりました。
20代前半の若手エンジニアにとって「上流工程」、「管理業務」、「顧客折衝」は履歴書に書くとかなり目を引くことができるんです。
未経験からのキャリア構築のコツ
最初は誰でも技術力は低い。だけど技術力以外の部分でアピールできることもある。私が駆け出し時代に良く考えていたのは、①コミュニケーション力のアピール(周りがコミュ力低いから相対的に高く見せれる)、②間に落ちたタスクを積極的に拾う、の2つ。これはは技術力が無くても出来る上に、マネジメント層からの評価を得やすいのです。
因みに技術的にはまだまだ未熟で、仕事が終わった後の夜と週末は必死になって業務で使うプログラミング言語やSQLに勉強をして追いつく努力はしていました。未経験からエンジニアを目指す人は、こういう努力はMUSTで必要です。
この案件は外的要因で結合テスト終了くらいで案件が凍結になりサービスインを迎えることが出来ませんでした。しかし、4次請けのSESにもかなり評価されていたので、この案件凍結後も別の案件を直ぐに紹介されました。
エンジニアという仕事は1つの案件ででも評価されたら、次から仕事探しや待遇が変わるんだなってことも知れました。
未経験からのキャリア構築のコツ
企業から見たら「エンジニアはガチャ」なんです。採用してみたもののポンコツで相当に困ったという経験はどんな企業にもあります。ですので、エンジニアガチャリスクを回避するために、過去に働いた実績があり評価が悪くなければ、海のものとも山のものとも分からないエンジニアではなく、その知っているエンジニアを採用する確率がかなり上がります。つまり一度悪くない評価がつけば、次の仕事以降は非常に見つけやすくなります。
Web系自社開発企業(時給2000円、年収換算380万円)
派遣社員エンジニアとして3案件目くらいです。ここからWebエンジニアとしてキャリアを積み始めました。
基本情報
顧 客:小規模Web系自社開発企業
時 給:2000円(年収換算380万円)
形 態:Web系自社開発企業と直接契約
役 割:全工程(要件定義・基本設計・詳細設計・実装・単体テスト・結合テスト・リリース・保守)
使用技術:Microsoft Active Server Page(VBScript、JavaScript)、SQL Server
期 間:1年
残 業:ほぼなし
案件内容
- 自社サービスを提供する小さな企業でのWebエンジニア採用
- 社員のエンジニア、派遣社員デザイナー、派遣社員エンジニア(私)の3名チーム
- 既にサービスインしているサービスの保守と機能強化
- ドキュメントはほぼ残さず、ゴリゴリ実装して、どんどんリリースして行く感じの開発
当時の私のスキル
- 派遣社員で1年弱
- MSのVisual Basic 6.0、SQLサーバーがそれぞれ1年弱。
- 小規模のチーム開発経験あり
この案件で積むことが出来た経験
- Webアプリケーション開発の実務経験
- VBScript、JavaScriptの実務経験
- SQLサーバーの実務経験
大手SIerやSES企業が入り込めない(相手にしないとも言える)ような小規模Webサービス企業でした。無名で小規模過ぎるので正社員としてWebエンジニアを取ることは難しく、派遣会社へエンジニアを発注していて、そして私に紹介がありました。
こういう案件は、私は非常に派遣社員エンジニアらしいなと思います。こういうところに派遣社員エンジニアはいるのです。そしてこのような企業からしてみれば派遣社員エンジニア頼みなところがあるので、待遇や条件が結構よかったりもします。
この案件の時給は2000円で年収換算では400万前後。同年代の大学卒で大手企業に就職した人々よりも高い年収をもらっていました。(エンジニアという仕事には本当に夢があると感じていた頃です。)
未経験からのキャリア構築のコツ
中小や無名の企業は未経験や経験浅のエンジニアにしてみれば狙い目である。経験値が増えてくるとなるべく有名で大きな仕事をしたくなるのは誰しも当たり前のこと。だから競合が少ない。そして駆け出しエンジニアにとっては低めのハードルから徐々にハードルを上げて行くは非常に理にかなっている。派遣社員エンジニアは半年くらいのスパンで現場を変えて行くことも可能なので最初は低くても全然問題ない。
そしてこの案件は、Webアプリケーションを実務で経験できたという意味で非常に大きかったです。2020年の今はWebアプリケーションが当たり前ですが、当時(2001年頃)は、企業のシステムはWebアプリケーション化の前夜という感じ、まさにこれからやって行くぜという時代でした。
Webアプリの実務経験者がまだまだ少なくて非常にレアだったので、その周辺技術の経験者が独学もするという前提付きで、Webエンジニアとして採用されました。
私の場合はこのような感じでWeb系にシフトしました。
Microsoft Visual Basic 6.0
↓
Microsfot Active Server Page(VBScript)
言語仕様という意味ではVisual BasicもVBScriptも大差は無かったのですが、Webアプリケーション未経験のエンジニアにとっては、WebやHTTPのアーキテクチャ理解にかなり苦戦していた、という時代です。
実は私はWebアプリケーションに実装は独学で勉強をしていました。ですので、業務未経験ではありましたが、そもそもWebアプリの経験者が少ないという状況も後押しとなり、Webエンジニアになることが出来ました。
この経験から学んだのは、IT業界というのは常に新しい技術が出てくる世界なので、最先端の世界では誰もが未経験。周辺技術や独学するという前提をつければ、新しいことにチャレンジできるということ。
むしろ、業務未経験でも興味のある領域、やってみたい領域を自力でキャッチアップしていけるエンジニアだけが、どんどん上に登っていけるんだろうな、と理解した瞬間でした。
もっと言ってしまえば、そのようなマインドで常に自分自身のスキルを磨くことができれば、派遣社員エンジニアも正社員エンジニアも関係ない、ということなんですよね。
そしてこの頃は、Webエンジニアとしてより面白い仕事やりたいと考えるようになり、そのためにはとにかくスキルが必要。業務外での独学の時間はどんどん増えて行きました。
JavaScript、Java、MySQL、Oracleなど、とにかく案件の数が多そうな王道の技術をどんどん身につけていきました。
未経験からのキャリア構築のコツ
派遣エンジニアでWeb系自社開発や非IT企業で働くことのメリットとして、「拘束時間が少な目」ということがあります。SIerやSESはどうしても残業や休日出勤が付きまとうものです。月換算すると数10時間単位で差がつきます。つまりその分、独学する時間に当てられるということですね。業務では未経験な技術も独学で勉強することで案件にアサインされるチャンスを掴んでいくのです。
非IT系の自社開発企業(時給2100円、年収換算400万円)
基本情報
顧 客:非IT系企業(大手の外食産業企業)
時 給:2100円(年収換算400万円)
形 態:非IT系企業(大手の外食産業企業)と直接契約
役 割:全工程(要件定義・基本設計・詳細設計・実装・単体テスト・結合テスト・リリース・保守)
使用技術:Microsoft Active Server Page(VBScript、JavaScript)、Oracle、C#
期 間:2年(その後フリーランスエンジニアとして1年弱)
残 業:週に数時間程度
案件内容
- 旧アーキテクチャの社会システムをWebアプリケーションとして再構築
- 派遣エンジニア2名、社員数名のチーム
- 小規模のプロジェクトを多数経験
- 管理・推進の経験(スコープやスケジュールをコントロール)
- ドキュメントはほぼ残さず、ゴリゴリ実装して、どんどんリリースして行く感じの開発
- アーキテクチャ選定(技術的な部分はほぼ自分で提案してそのまま採用される状況)
当時の私のスキル
- 派遣社員で3年
- MSのVisual Basic 6.0、SQLサーバーがそれぞれ1年弱
- Microsoft Active Server PageのWebアプリケーション開発1年
- 小規模のチーム開発経験あり
この案件で積むことが出来た経験
- Webアプリケーション開発の実務経験
- VBScript、JavaScriptの実務経験
- Oracle DBの実務経験
- Microsoft .NET Framework(C#、ASP.NET)の実務経験
Webエンジニアとして経験を更に積み上げた案件です。そして、後にフリーランスエンジニアとして独立した際にも、こちらの企業で引き続き案件を頂きました。
Webアプリケーション化という時流の中で、いち早くWebエンジニアの経験を積むことができたおかげで、この後はWebアプリケーションの案件は非常に多く紹介頂き、案件を選ぶことが出来る立場となりました。
派遣社員エンジニアとしてたったの2年の経験のエンジニアが、です。そして当時の私は小さな会社の小さなシステムではなく、大手企業の大規模なシステムを開発してみたくてこの案件を選択しました。
未経験からのキャリア構築のコツ
最新技術に関しては”習得した時期の早さ”が錯覚資産になります。実はそこまで深くは極めてなくても相対的に習得している人口が少ないタイミングだと、それが浅かろうがどうだろうが、高く評価される傾向があります。派遣社員は色々な案件に関わるチャンスがありますので、その中で若干浅くはあろうとも最新技術に触れたことをステップにして次でジャンプすることが可能です。
この企業はWeb系ではありませんが自社で使っている業務システムの一部を内製化をしている企業で、そのエンジニアを派遣会社に発注していました。この案件も派遣社員エンジニアらしい案件です。このような案件は今後も一定数はあるだろうなと考えています。
そして今やどんな企業でもWebアプリケーションが当たり前、スマホやタブレット対応も普通にやっているわけなので、自分で技術を学ぶ自走力は必要とはなりますが、チャンスはいくらでもあると思いますよ。
この企業は派遣社員として2年働きました。そしてその派遣契約が終わる際に正社員にならないかとお誘いを頂きました。しかし、その当時は私は金融業界で勝負したいと考えていたこともあり、そのお誘いはお断りいたしました。
しかしそのようにお声がけ頂けることもなかなか無いだろうと考え、金融業界への就職が決まるまでの期間限定という条件で、(色々あり結果的に1年弱にはなりましたが、)今度はフリーランスエンジニアとしてその企業にお世話になりました。
未経験からのキャリア構築のコツ
アルバイト2年、派遣社員4.5年というキャリア的にはかなり微妙な状況にも関わらず派遣先の企業から正社員としての引き抜きのお話を頂きました。結果的にお断りしてフリーランスエンジニアになり、27歳というこれまた非常に微妙な年齢で始めて正社員としてITベンチャーへ転職することができました。まさにエンジニアが学歴や職歴が関係ない実力社会であることを現していると思います。派遣社員エンジニアでも努力してスキルを積み重ねることで間違いなくチャンスを掴むことはできます。
ブラックな現場を引き当てた場合の辞め方
未経験からエンジニアになる人が最も恐れているのは「案件ガチャで負けを引き当てた場合」かなと思います。
具体的に言うと、この2点を避けたいですよね。

「ブラックな現場を引き当ててしまったらどうしよう」
「プログラミングスキルがつかない現場だったらどうしよう」
ちなみにこの「案件ガチャ」というリスクは、派遣エンジニアに限らず、SESのエンジニアやSIer・受託開発のエンジニアについて回るリスクです。
そして、正社員で入ってしまった場合、外れを引き当てたらかなり苦しいです。
私も正社員で転職したらブラック企業だったという経験があり、今であればそんなところは「即撤退」すべき!と断言しますが、それでも経験が浅いエンジニアの方だったら抵抗感があるとは思うんですよね。
派遣会社で仕事を終えることは簡単
ここは派遣社員エンジニアはダントツで有利です。
だいたい派遣社員の契約は3ヶ月くらいから開始します。そして、お互い納得の上で派遣期間を延長する中で、契約期間を3ヶ月→6ヶ月→1年という感じで延ばして行くのが普通です。
もし、やばい現場を引き当ててしまった場合は、契約を延長しなければ良いだけです。それで円満に終了です。
自分から企業側に言う必要すらも無いです。
契約終了の1ヶ月前くらいに派遣会社の担当者から「延長しますか?」と聞かれるので、「いえ、延長しません。今回の契約期間の終了で終わります」って伝えるだけです。
もちろん、職務経歴に傷がつくこともありません。
最大3ヶ月は耐える必要があるかもしれませんが、もし有給があれば使いきってやめれば良いです。
そして次の案件を紹介してもらえばいいのです。
私が実際に延長しなかった案件
実際に私も延長しなかった案件はいくつかあります。
- SESで余りにも職場環境が悪かった案件
- プログラミングが出来ると言われて入ってみたら、エクセルでのデータ整理ばかりだった案件
などです。最初の数ヶ月でそのまま延長せずに終了しました。キャリア的にはなんら問題はないです。
私が未経験からエンジニアを目指す人に、もし抵抗感がなければ派遣社員になることもすすめる理由の1つここにあります。
未経験からのキャリア構築のコツ
本当にブラックで残業が多すぎるとか職場環境や人間関係が酷過ぎて3ヶ月も耐えられないなら、派遣会社に相談して直ぐに現場を変えてもらうように相談しましょう。
まとめ:パーソルテクノロジースタッフから紹介された案件と年収を公開【キャリアの積み方のコツも】
さて、この記事はそろそろ終わりとなりますので、簡単に振り返ります。
パーソルテクノロジースタッフから紹介された案件と年収
SES、Web系自社開発、非IT系の自社開発企業の3つの年収と案件を紹介いたしました。SIerやSESとはまたちょっと違った領域の案件だったりしますが、きっちりとスキルと経験を磨いている案件を紹介してもらいましたよ。
そして20代の収入として考えると同年代の大卒で大企業に入った人と同等かそれ以上になります。
- 大手SIerの下請けのSES(時給1800円、年収換算350万円)
- Web系自社開発企業(時給2000円、年収換算380万円)
- 非IT系の自社開発企業(時給2100円、年収換算400万円)
未経験から派遣社員エンジニアとしてキャリアを積み上げるコツ
ばーっと再掲しますね。基本的な考え方から、ちょっとした小技までちょっとバラバラはしていますが、正直言ってはかなり有効ですよ。
未経験者や経験が浅いエンジニアであっても、タイミングがあえば急ぎの案件にサクっと入り込むことは可能。ポイントは案件を選び過ぎないこと。まずは未経験という札をはずして実務経験を積むことが何より重要。(仮にブラックな現場であった場合については後述します。)
最初は誰でも技術力は低い。だけど技術力以外の部分でアピールできることもある。私が駆け出し時代に良く考えていたのは、①コミュニケーション力のアピール(周りがコミュ力低いから相対的に高く見せれる)、②間に落ちたタスクを積極的に拾う、の2つ。これはは技術力が無くても出来る上に、マネジメント層からの評価を得やすいのです。
企業から見たら「エンジニアはガチャ」なんです。採用してみたもののポンコツで相当に困ったという経験はどんな企業にもあります。ですので、エンジニアガチャリスクを回避するために、過去に働いた実績があり評価が悪くなければ、海のものとも山のものとも分からないエンジニアではなく、その知っているエンジニアを採用する確率がかなり上がります。つまり一度悪くない評価がつけば、次の仕事以降は非常に見つけやすくなります。
中小や無名の企業は未経験や経験浅のエンジニアにしてみれば狙い目である。経験値が増えてくるとなるべく有名で大きな仕事をしたくなるのは誰しも当たり前のこと。だから競合が少ない。そして駆け出しエンジニアにとっては低めのハードルから徐々にハードルを上げて行くは非常に理にかなっている。派遣社員エンジニアは半年くらいのスパンで現場を変えて行くことも可能なので最初は低くても全然問題ない。
派遣エンジニアでWeb系自社開発や非IT企業で働くことのメリットとして、「拘束時間が少な目」ということがあります。SIerやSESはどうしても残業や休日出勤が付きまとうものです。月換算すると数10時間単位で差がつきます。つまりその分、独学する時間に当てられるということですね。業務では未経験な技術も独学で勉強することで案件にアサインされるチャンスを掴んでいくのです。
最新技術に関しては”習得した時期の早さ”が錯覚資産になります。実はそこまで深くは極めてなくても相対的に習得している人口が少ないタイミングだと、それが浅かろうがどうだろうが、高く評価される傾向があります。派遣社員は色々な案件に関わるチャンスがありますので、その中で若干浅くはあろうとも最新技術に触れたことをステップにして次でジャンプすることが可能です。
アルバイト2年、派遣社員4.5年というキャリア的にはかなり微妙な状況にも関わらず派遣先の企業から正社員としての引き抜きのお話を頂きました。結果的にお断りしてフリーランスエンジニアになり、27歳というこれまた非常に微妙な年齢で始めて正社員としてITベンチャーへ転職することができました。まさにエンジニアが学歴や職歴が関係ない実力社会であることを現していると思います。派遣社員エンジニアでも努力してスキルを積み重ねることで間違いなくチャンスを掴むことはできます。
ブラックな現場を引き当てた場合の辞め方
簡単です。派遣社員というのはそもそも期限のある契約です。そして最初は3ヶ月くらいからスタートが普通なので、仮に入ってみた案件がブラックだったり、スキルがつかないような現場だった場合、契約を延長しなければ良いだけです。
もちろん経歴に傷がつくことも無いです。この派遣社員というシステムは、未経験からエンジニアを目指す人に向いていると思うんですよね。それは企業側からみても、求職側から見てもです。
求職者のエンジニアからしてみれば「案件ガチャ」、企業側からすれば「エンジニアガチャ」というお互いにリスクがあります。
そう考えると、3ヶ月程度で契約を延長しないという選択ができる派遣社員の形態は非常に理にかなっていると思います。
派遣社員エンジニアの具体的な案件・年収、そして実際に私が派遣社員としてどのようにキャリアを積んだかもちょいちょいご紹介させていただきました。
派遣社員としてエンジニアのキャリアについてちょっとで伝われば幸いです。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
おすすめ記事
-
【大学中退者がエンジニアを目指す】中退者にとってベストな方法を徹底解説
続きを見る
-
大学中退経験者が就職支援サービスを徹底比較!利用すべきはこの2つ【大丈夫!なんとかなります】
続きを見る