大学を中退して就職活動を始めるあなたへ
私も大学を中退していますが、その当時、大学中退後の就職活動ってどう進めるのが正解か分かりませんでした。もし、同じように進め方が分からず困っているのであれば本記事は価値があると思います。
大学中退者には中退者なりのやり方があります。大学中退だから【就職できないかも?】って思わないでください。
大学中退者の就職活動で勝つための【5つのポイント】を、本記事で深堀りして説明いたします。
- 最初の1社目は年収は諦める(+αの解説あり)
- 学歴が関係ない業界に入る
- 転職しやすい業界に入る
- 【最重要】スキルが身に付けられる仕事を選ぶ
- 大学中退者向けの転職エージェントサービスを使う
大学中退後の就職対策
大学中退後の具体的な就職対策を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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大学中退経験者が就職支援サービスを比較→利用して良いのはこの2つだけ【理由も解説】
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どうも、陽翔(@engineer_yosho)です。
私は大学中退をしています。中退後、ITエンジニアとして社会に出て20数年が経ちました。
あなたがもし、大学を中退したばかりの方だとすれば、私は20年後の未来の一例という事になります。
大丈夫です。就職できています。何も諦める必要はありません。
4回転職をしていて現在は大手の外資系ITベンダーの正社員です。


- 25歳で400万円
- 30歳で600万円
- 32歳で800万円
- 40歳で1100万円
これは朗報だと思うのですが、大学中退者の私でも大卒者以上に稼ぐ事ができています。
ですので、大学中退者でも就職できない、なんて事はありません。根拠は私です。それなりに信憑性は高いと思います。
就職活動を行う大学中退者のあなたにとっては価値のある内容になっている自信があります。
是非、最後までお付き合いください。
さあ、どうぞ
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【大学中退者がエンジニアを目指す】中退者にとってベストな方法を徹底解説
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大学中退者の就職活動の戦い方【就職できないとでも?諦めないで!】
まず、大学中退者の就職活動がどういうものかを解説します。
大学中退者の就職には2つの問題がある
大学中退者の就職活動は、新卒の就職活動と比較して大きく2点難しい点があります。まずここを解説します。
- 「新卒」ではなく「中途採用」の枠組みとして扱われる
- 応募条件が大卒以上の企業では書類審査が通らない
大学中退者の就職活動は「新卒」ではなく「中途採用」の枠組みで戦う事になります。この点が非常に厄介です。
中途採用枠というのは、一度就職して最低限のビジネスマナーや社会人経験のある第二新卒やバリバリにキャリアを積んだベテランの転職者と同じ土俵で戦う事になるという事です。
そしてもう1つ。あなたは大学を中退しているので転職市場においては「高卒」扱いとなります。応募条件が大卒以上の企業にエントリーしたとしても書類審査が通る可能性限りなくゼロです。つまり学歴の条件を設けていない企業へしか応募できません。
ただし、新卒採用では大学以上という条件を設けていても、転職では設けないという企業は結構あります。理由は大学中退の理由を何と説明するべきか?【面接官が確認したい事】で解説していますので、本記事と併せてチェックしてみてください。本記事の一番最後にも関連記事としてリンクを張っておきます。


私が所属する大手外資系IT企業は中途採用では学歴の条件がありません。私が採用されているので。ちなみに新卒採用では旧帝大・早慶上智レベルの学歴じゃないと入れない企業です。
因みに、どんなにキャリアを積んでも学歴の問題で書類が通らない事はゼロにはできないです。これはもう諦めてください。
就職・転職市場における大学中退者の位置づけ
就職・転職市場における位置づけを、大学中退を含む以下4つのケースで比較してみます。
- 新卒
- 第二新卒(新卒入社~3年以内)
- 既卒(大学卒業後、就職しなかった人)
- 大学中退
新卒
説明不要ですね。いわゆる新卒カードというものです。
もちろん学歴による差はありますが、ほぼ無条件で大企業にすら入る事が可能な方法です。大学に入る理由はこの権利を獲得するためと言っても過言ではありません。
第二新卒
一般的には新卒入社後3年以内に転職するケースです。
全くの社会人未経験である新卒と比べて教育コストが低い事、そしてまだ社会に出て数年のため頭も柔らかく適用力もあるので新しい環境になじみやすい、という事で割りと需要が高いと言われています。
既卒
大学卒業後、就職しなかったケースです。
余り知られていませんが、卒業からの経過年収など条件はあるものの新卒のスキームを使って就職する事ができます。
つまり、就職・転職市場においては、それなりに需要があるという事です。もし、知り合いに既卒者がいたら教えてあげてください。
大学中退
我々のケースですね。先ほども解説いたしましたが就職・転職市場においてはかなり厳しい扱いとなります。
企業からみて大学中退者を積極的にとるメリットがないので需要はありません。ゼロです。
新卒者向けの就職スキームには参加資格がありません。基本的には転職スキームで仕事を探す事になりますが、未経験の我々は厳しい戦いになります。相手はバリバリにキャリアを積んだ転職者達ですから。
大学中退者の就職活動の戦い方【5つのポイント】
大学中退者の就職活動の難しさ、そして新卒・第二新卒・既卒との扱いの違いについて説明してきました。
つまりですね、就職・転職市場においては、普通に戦っても勝てません。大学中退者はまずここを何とかクリアしないと先に進めません。


大学中退者の就職活動で勝つための【5つのポイント】はこちらです。
- ①最初の1社目は年収は諦める(+αの解説あり)
- ②学歴が関係ない業界に入る
- ③転職しやすい業界に入る
- ④【最重要】スキルが身に付けられる仕事を選ぶ
- ⑤大学中退向けの転職エージェントサービスを使う
ここでは①~④についてを解説いたします。「⑤大学中退向けの転職エージェントサービスを使う」は次の章で解説します。
最初の1社目は年収は諦める(+αの解説あり)
先ほども説明しましたが、大学中退者の就職活動は「新卒」ではなく「中途採用」の枠組みとなります。
つまり競合は既に社会で経験を積んだ求職者達です。
大学中退後の就職活動で感じたのは「年齢が近い第二新卒と比べられてて、そして見劣りしていると思われているな・・・」という事です。私が大学中退後に最初に就職活動したのは21歳なので、第二新卒と年齢的には余り変わらないのです。
しかし、第二新卒は一度就職している実績があり、そして少なくとも数年は経験がある。ビジネスマナーなど会社員としての初歩はクリアしているという安心感があります。そしてまだ会社に染まりきっていないので転職後も馴染みやすいとも考えられています。
それと比べて大学中退者は何も持っていません。その上「途中で投げ出しがち」と思われるかもしれません。
企業にとって大学中退者を積極的に採用する理由はありません。あるとすればコスト面だけです。
第二新卒は新卒入社2~3年目くらいで転職する事を指し、そして年収アップを狙っての転職が多いです。
ここで第二新卒者の敢えて転職の難しさを考えてみました。
第二新卒は社会人としての初歩はできているでしょう。しかし客観的に評価できる程の実績はまだまだ無いのではないかと。新卒者に毛が生えたようなものというのがほとんどだと思います。だから、年収アップを狙っての転職だと年収面で見合わないのです。
大学中退者が勝負できるポイントはここです。年収は諦めましょう。年収を諦める事でなんとか勝負になります。
ちょっとプラスαの話しになりますが、特にこのような求人が狙い目です。
- 新卒採用を行っていない中小企業やベンチャー企業
- 若手を採用したいと求人を出しているケース
私は27歳で始めて正社員として就職しましたが、まさに上記の条件に合致するITベンチャーでした。ベンチャーは無名なのでそもそも新卒採用かけても募集が来ないので、経験者を市場よりも高い年収で採用するという事をしていました。
しかし本当は新卒と同じようなコストで若手を取りたいと切実に考えている状況なので、新卒数ヶ月で辞めた人や私のような正社員経験が無い人など、大手企業が相手にしないスペックであっても選考してくれました。
同じように考える企業は割りとあるのではないかと思います。このあたりの情報は転職エージェントサービスに利用する事の価値の1つです。
学歴が関係ない業界に入る
最初の1社目は年収を諦めるのですが、その先もずっと年収を諦めて低年収で生きよう、なんて話ではありません。


しかし、大前提として学歴が関係ない業界に入る必要があります。
学歴が必要な業界に入ってしまうと、大学中退という烙印を一生背負って生きるになります。人生ハードです。
これは絶対です。給料は低くても良いのですが、学歴が関係ない業界を選びましょう。実力次第では大卒者以上になれる可能性がでてきます。
ちなみに、IT業界は驚くほど学歴が関係ない業界です。詳しくは【最終学歴は何と書くべき?】中退の事実を隠すとどうなるか?をご覧下さい。記事の一番したの関連記事にもリンクを張っておきます。
転職しやすい業界に入る
最初の1社目は年収を諦めますが、学歴が関係ない業界に入る事で実力次第で人生逆転できるようになります。
更に、転職しやすい業界に入る事をおすすめします。
実力があるからと言って急に年収を上げてくれる会社はありありません。外資系ならあるかもですが、おそらく最初の1社目で外資系は難しいでしょう。
「実力+転職で年収を上げていく」というのが大学中退者のキャリアプランの大前提になります。
ですので、転職しやすい業界を選んでください。日本もだんだん転職が当たり前になってはきましたが、業界によって温度差があります。その見極めを間違えないようにしてください。
IT業界は転職がしやすい業界です。私はこれまでに4回転職をしていて転職で大幅に年収を上げてきました。参考までに先日のこのツイートを掲載しておきます。
エンジニアになり人生逆転した例です。参考までに
✅21歳 年収170万
大学中退バイトエンジニア✅25歳 年収400万
派遣エンジニア✅30歳 年収600万
ITベンチャー✅35歳 年収800万
ITベンチャー管理職✅40歳 年収1100万
外資系IT管理職#駆け出しエンジニア— 陽翔@エンジニアになって人生逆転 (@engineer_yosho) January 3, 2020
【最重要】スキルが身に付けられる仕事を選ぶ
大学中退者の就職活動の戦い方の最重要ポイントは、
1社目は年収を諦めてスキルを取る
です。これが最重要です。
この点は、大学中退者の就職活動の戦い方を話すよ【給料編:諦める必要なし】でも解説しています。ぜひ読んでみてください。
仮にスキルが付けられないような仕事に就くくらいだったら、非正規雇用でスキルを身に付けられる仕事をした方が絶対に良いです。
非正規雇用でスキルが身につけられる仕事を選ぶ場合、派遣社員でエンジニアを選択すると良いです。
大学中退者がエンジニアになる方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。興味がある方は要チェックです。
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【大学中退者がエンジニアを目指す】中退者にとってベストな方法を徹底解説
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コメントやツイッターのDMなどでリクエスト頂ければ、非正規雇用からの戦略についても記事にしようと思います。
大学中退者向けの転職エージェントサービスを使う
大学中退後の就職では、既卒・第二新卒・中退・フリーター向けの転職エージェントサービスがを使うのが正解です。
前述しましたが、一般的な転職エージェントに比べて、大学中退者にとってメリットがあるサービスとなっています。
- 中退者向けに就職サポート・講座なども無料で提供
- 中退者(や既卒、フリーター)に特化している為、内定率が高い
- 書類審選考なしの求人が多い
- 学歴ではなく人物重視で見てくれる企業の求人
- ソフト面を重視する為、書類選考なしの求人
- ブラック企業の徹底排除
- 入社後のサポート
- 一般的な転職エージェントと同じく利用は無料
私が20代の頃にはこういったサービスは存在していませんでした。
ですので、普通の転職エージェントサービスを使ったのですが、そもそも就職活動もした事がないので、最初は相談の仕方も良く分からなくて、なかなか思い通りに進める事ができませんでした。
先ほど説明した位置づけでも分かるとおり、大学中退者の需要ってあるわけがないんです。転職エージェントからしても魅力的な人材は他に沢山いるわけなんですよ。


こちらの記事で代表的な大学中退者向けの転職エージェントサービスを比較しています。あなたにあったサービスを探してみてください。
大学中退者の最初にして最大の難関である「転職後の就職」を乗り切るヒントになるはずです。
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大学中退経験者が就職支援サービスを比較→利用して良いのはこの2つだけ【理由も解説】
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まとめ:大学中退者の就職活動の戦い方【就職できないとでも?諦めないで!】
さて、本記事はこれで終わりとなります。
転職エージェントサービスを使う時のコツですが、会社を探す上での最優先事項は何かを明確に伝える事が大切です。
転職はマッチングです。
あなたの優先順位が明確であればある程、転職エージェントの担当者は、多くの求人情報の中からあなたに合った会社を提案してくれ可能性が高まります。
そして既に説明した通りで、大学中退社の最優先事項は給料ではありません。市場価値をあげられるスキルを身に付けられる仕事、ですね。
最後に大学中退者の転職エージェントの使い方のコツについての記事をご紹介して終わりにしたいと思います。
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【大学中退者向け】転職エージェントとの正しい付き合い方【20代編】
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何度も繰り返し言ってしまいますが、大学中退者には中退者なりのやり方があります。大学中退だから【就職できないかも?】って思わないでください。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
まとめ記事
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