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フリーランスエンジニアを辞めた3つの理由【後悔なし→再チャレンジします】

2021年1月10日

 

この記事ではこんな疑問にお答えします。

  • フリーランスを辞めたエンジニアが、なぜ辞めたのかちょっと気になる
  • フリーランスエンジニアになった事・辞めた事を後悔しているだろうか?
  • フリーランスエンジニアを辞めたその後はどうなったのか?

 

こんにちは、ITエンジニアの陽翔です。

 

私は20代でフリーランスエンジニアになりましたが、その後フリーランスを辞めて会社員になりました。

 

この記事の内容

 

この記事は「フリーランスエンジニアは不安定だから辞めました」と言った、浅い内容ではありません。

 

実際にフリーランスエンジニアを辞めて会社員になった私が、「なぜフリーランスを辞めたのか?」「その後どうなったのか?」のリアルをお伝えします。

 

そして、40代で再びフリーランスエンジニアを目指すのですが、その理由にも触れていきます。エンジニアのキャリアの一例として、そういう選択もあるんだな、くらいで読んでもらえればと思っています。

 

是非、最後までお付き合いください。

 

私がフリーランスエンジニアになった経緯

 

改めまして、ITエンジニアの陽翔@engineer_yosho)です。

 

このテーマをお話するにあたり、私のキャリアについてお話させてください。

 

フリーランスエンジニアになるまで

私は20歳の時、大学を3年で中退。その後、以下のようなキャリアを辿りました。

  • 大学中退

  • アルバイトのエンジニア

  • 派遣社員のエンジニア

  • フリーランスエンジニア

 

私は大学中退後の就職に失敗しました。その後、半年ほど独学でプログラミングを学んで、アルバイトでエンジニアになりました。

 

大学が理系の学部だったという事もありますが、何よりも「エンジニアって腕一本でどうにでもなるじゃないか?」と考えたからです。

 

時給900円でアルバイトを2年程やっていましたが、あるバイト先で「時給が低すぎる。派遣社員になれば時給は倍くらいになる」という衝撃の事実を、ベテランエンジニアの方から教えてもらいました。

 

光の速さでパーソルキャリア(当時はインテリジェンスという名前だった)へ登録。2ヵ月後くらいには、本当に時給1800円の派遣社員エンジニアになっていました。

 

そして派遣社員として4~5年経験を積みました。時給も最終的には2100円まで上がり、年収換算で400万を超えてきており、エンジニアって腕一本でどうにでもなるな、としみじみ思っていました。

 

そんなこんなで非IT業界のある会社の社内SEを3年くらい継続してやっていのたですが、その会社から「正社員として就職しないか」という話を頂きました。

 

働きぶりを認めてもらったという意味では非常に有難かったのですが、その会社の年収は決して高くなく就職したら年収は下がってしまう。そういうオファー条件だったので、その話はお断りしました。

 

当時はとにかく年収アップが最優先だったからです。

 

お断りしましたが、正社員へのお誘い頂けるくらい評価は頂いていたので、その後も関係は継続。そして、派遣契約の終了のタイミングで、フリーランスエンジニアとして直接契約する事となりました。

 

しかし、これからお話する3つの理由から、1年弱でフリーランスエンジニアを辞めて会社員として就職する事になります。

フリーランスエンジニアを辞めた3つの理由

 

私がフリーランスエンジニアを辞めた理由は以下の3つです。

 

3つと言っても、根っこは1つ。

エンジニアとしてのキャリア構築が詰みかけていて、フリーランスエンジニアを続ける事に無理が生じていたから、です。

 

フリーランスエンジニアは会社員に比べて、サポートが得られずらい、利用できるものが少ない、なかなかチャンスが与えられないんです。

 

つまり「成長する」難易度が高い。その難易度の高さを、当時の私は乗り越える事が出来なかったと言う事です。

 

3つの理由を解説します。

 

単純にエンジニアとして実力不足だと感じたから

フリーランスエンジニアを辞めようと思った1つ目の理由。それは単純に実力不足と感じたからです。

 

実力不足なのでIT企業に就職して、実力を付けていく必要があると考えました。

 

当時の私は、1人~数人規模の小さなシステム開発であれば全工程をこなせる自信はありました。

 

当時、フリーランスエンジニアとして働いていたのは非IT業界の会社で、周りにいるエンジニアと言えば、派遣エンジニアやフリーランスエンジニアが数人(とその会社のシステム部の部長さん)だけ。

 

その中で自分はまぁまぁ実力がある方、とか思っていたのです。

 

でも、実際には完全に井の中の蛙でした。

 

ある時、その会社が大規模な基幹系システムのリプレースを行う事になり、日本最大手のSIerのエンジニアが同じオフィスに常駐するようになりました。

 

当時の私と同年代のエンジニア達が、数10名のエンジニアを指揮して、バリバリと大規模システムの要件定義や設計をこなしていました。

 

プログラミングがどうのなんて小さな話ではなく、ネットワーク設計、サーバー設計、可用性設計、パフォーマンス設計、運用設計。チームマネジメント、工程管理、顧客対応などなど。私なんかよりも広く深いスキルを持っていたんです。

 

「ああ、システム開発ってこうやってやるんだ。自分がやっているのなんて簡単な誰でもできる開発だったんだな」って思い知らされた記憶が今でもあります。

 

「実力不足・・・。もし、あのプロジェクトに入ったとしも同じようにやれる自信がない」って絶望しました。

 

大手IT企業では20代半ばともなれば、大規模プロジェクトでメンバーを率いて、上流工程をこなす事なんて普通です。

 

そんな事も知らず、ちょっとプログラミングができて満足していた私は完全に実力不足。そもそもエンジニアとしてキャリアを積むにあたり情報が完全に不足していました。

 

そういう意味でもIT企業に就職すべきと考えました。

 

プロマネやITコンサルを目指すのに必要な経験が積めないと感じたから

2つ目の理由は、当時、目指したいと思っていたプロマネやITコンサルへの道が全く見えなかったからです。

 

「フリーランスエンジニアが未経験の領域にチャレンジして成長する事」に、お金を払ってくれるクライアントなんて存在しないんです。

 

大学の元同級生達は、ITコンサルティングファームや外資IT企業に新卒で就職していて、将来的にはプロマネもしくはITコンサルで自立を目指して修行中と息巻いてました。

 

私も一介のエンジニアではなく、もっと上流のプロマネやITコンサルになりたいと思っていました。

 

しかし、当時の私のレベルは、プログラミングは出来ます。小規模のシステムであれば上流工程も出来ます。でもそこまででした。

 

フリーランスエンジニアという立場では、経験したことがないプロマネやITコンサルの修行を積む道が全く見えずにいました。

 

実際、フリーランスエンジニアを雇う側は、そのスキルや経験がある前提で仕事を発注します。

 

プログラミングの案件なら、プログラミングの経験が十分にあるフリーランス。チームリーダーを任せるなら、チームリーダー経験のあるフリーランスエンジニアに発注するんです。

 

コンサルティングをやった事がないフリーランスエンジニアにコンサルティングを発注して、最初は出来なくても徐々に出来るように育ててくれる、なんて事は絶対にありません。

 

自分のキャリアが頭打ちになる、そんな閉塞感を感じました。やぱり、IT企業に就職して修行するチャンスを得る必要があると考えました。

 

自分ひとりの手で自分を成長させる事の限界にぶち当たったから

3点目は、成長の限界にぶち当たったからです。

 

会社員になると「会社の仕組みを利用して自分自身を成長させられる」という、かなりでかいメリットを得られます。20代の若手にとっては必要不可欠のものです。

 

大手IT企業、コンサルティングファームに入った元同級生達は、そのメリットを存分に受け取り、ゴリゴリと経験値を積み上げていました。

 

成長という観点で会社員が得られるメリット

  • キャリアパスのモデルケースが存在する
  • 会社や上司は仕事としてあなたを成長させてくれる
  • 未経験の領域もサポートを受けながら経験できる
  • チャレンジするチャンスが与えられる
  • 多くの同僚と切磋琢磨して成長できる
  • 目指したいと思う先輩や上司がいる
  • 限界突破のきっかけがそこら中にある

 

フリーランスエンジニアである当時の私は、1つも持っていませんでした。

 

特に、

自分の限界突破を自分でやる事は難しい

これと言う決定的な壁にぶち当たっていました。

 

「これ以上は無理かも。」って思った時に、その限界を乗り越えるチャレンジし続け乗り越えるという事。それを私が一人でやるのは不可能でした。

 

陽翔
そもそも、私は一度も会社員にならずフリーランスエンジニアになってしまいました。

 

つまり、自分を成長させるのは自分のみという状況で、6年ほどやってきてしまったのです。

 

努力していたし、チャレンジもしているつもりはありました。でも、自分の限界を超える程だったかと言うと、それはNoでした。やれる範囲でがんばる、程度だったんだと思います。

 

「エンジニアは腕一本で、実力食っていける」それは正しいです。しかし、その腕がたいした腕じゃなかったって事に気づかされた、という事です。

 

成長という観点での会社員のメリットを得るため、そして自分の限界突破をする為に、フリーランスエンジニアを辞めて、会社員に就職する事を決めました。

フリーランスエンジニアを辞めて会社員になってから現在まで

 

フリーランスエンジニアとして限界を感じ会社員に就職した、その後についてです。

 

結論だけ先に言うと、フリーランスエンジニアを辞めて会社員になった事は大正解でした。

 

 

会社員に就職後、どんなキャリアになったのか?

27歳で会社員として就職して以来、約15年、会社員エンジニアとしてキャリアを積んでいます。

  • ITベンチャー

(中略)

  • 大手外資系IT(現職)

 

本当は最初の就職で、アクセンチュア、NTTデータ、フューチャーアーキテクトなど、大手のIT企業やコンサルティングファームへ入りたかったのですが、うまくいきませんでした。

 

何社にも断れた中、成長期前夜のあるITベンチャーに拾ってもらいました。

 

その後、何回かの転職を経て、誰もがその名を知るような大手外資系IT企業へ入りました。

 

フリーランスエンジニア時代の問題は解決したのか?

問題はすべて解決しました。

先ほどお伝えした通り、フリーランスエンジニアを辞めた理由はこちらです。それぞれ解決しています。

 

 

単純にエンジニアとして実力不足だと感じたから

エンジニアとしての実力を数字で測る事は難しいので、自己評価ではありますが、それなりの実力まで到達できたと思っています。

 

ITベンチャーに入れたのはある意味でラッキーで、大手IT企業よりもハードな案件が多く、その中で苦しみながらも成長する事ができました。

 

私は、ITベンチャーは現代の「精神と時の部屋」だと思っています。

新卒で大手IT企業に入れる人は大手からスタートすべきですが、キャリアのどこかでハードワークと引き換えに急成長を手に入れたい、と考えるのであれば、ITベンチャーは選択肢のひとつとして考えてみて下さい。

 

参考までにどうぞ。

MAC
大学中退者がベンチャーに入るのは正解か?【経験者が解説】

続きを見る

 

 

プロマネやITコンサルを目指すのに必要な経験が積めないと感じたから

プロマネとしての道も、ITコンサルとしての道も、どちらも選択できるチャンスを得る事が出来ました。結果として、私はプロマネを道を選び、エンジニアからプロマネへとシフトするができました。

 

ちなみに、現在の年収はプロマネとしてのキャリアが叩き出している、といって過言はないです。

 

 

自分ひとりの手で自分を成長させる事の限界にぶち当たったから

目的どおり会社員になって得たいと考えていたメリットを得ました。

  • キャリアパスのモデルケースが存在する
  • 会社や上司は仕事としてあなたを成長させてくれる
  • 未経験の領域もサポートを受けながら経験できる
  • チャレンジするチャンスが与えられる
  • 多くの同僚と切磋琢磨して成長できる
  • 目指したいと思う先輩や上司がいる
  • 限界突破のきっかけがそこら中にある

 

そして、フリーランスエンジニア時代に感じていた限界も乗り越える事が出来ました。

 

フリーランスエンジニアを辞めて、会社員になった事は間違いではなかったと確信しています。

 

就職して年収はどうなったのか?

フリーランスエンジニアから会社員に就職して、年収は下がりました。

  • フリーランスエンジニア:年収600万
  • 会社員へ就職:年収550万

 

私の場合、下げ幅は少なかった方だと思います。

同じようにフリーランスから会社員へ就職した場合、もっと下がる事が多いと思います。

 

そして、その後15年ほどかけて、年収はフリーランスエンジニア時代を大きく超える事が出来ました。

 

参考までに、年収推移は以下のツイートの通りです。

 

40代になった今20代とは違う目的で再びフリーランスエンジニアへ

 

これからの話です。

 

40代で再びフリーランスエンジニアへチャレンジする理由は、20代のそれとは全く別物です。

 

今後の予定

  • フリーランスエンジニアとしてフルタイム稼動しある程度稼ぐ

  • フリーランスエンジニアとして稼動を減らして行く(週3~週4)

 

フリーランスエンジニアになった20代の最優先事項は「収入アップ」でした。とにかく収入を上げたかった。

 

ところで、年収1000万っていうとだいぶドヤッているように感じるかもしれませんが、外資系IT企業やコンサルティングファームなら、年収1000万は珍しい収入ではありませんし、1500万、2000万を得ている人もゴロゴロいる世界です。

 

ちょっと話は逸れますが、年収を最優先に考えるエンジニアは、外資系ITやITコンサルティングファーム入るべきです。

 

40代で再びフリーランスエンジニアを目指す理由

で、その世界に入った私が今考えているのは、それとは逆の事です。

 

収入アップが最優先の20代。それから20年が経過して、私の価値観も変化してきました。

 

60歳で定年だとすると、40代前半というのはちょうど社会人人生の折り返しです。

 

20代の方々は全く意識もしないと思いますが、この年齢になると後半戦をどう過ごすのか考え始めます。

 

加えて、定年の60歳というのは健康寿命の終わりでもあります。はい、じじくさくなってきましたがご勘弁を。

 

このツイートをご覧下さい。

 

高い収入は今でも魅力を感じます。

一度はタワマンの高層階に住んでみたいし、高級スポーツカーを乗り回したい。そんな気持ちが無いわけではありません。

 

でも、まだまだ何でも出来る年齢うちに、自分の時間を取り戻す方が100倍重要だと思うようになりました。

 

これまで仕事は死ぬほどやりましたが、仕事以外にもやりたい事はたくさんあります。多くの人は定年後にそういう事をやろうとするのだと思いますが、60歳になってやれる事ってかなり限られると思うんです。

 

私にとってのセミリタイヤ

今後の資金繰りをシミュレーションした結果、40代である程度稼げれば、アーリーリタイヤは無理でもセミリタイヤは可能だという事が見えてきました。

 

社会人人生の後半戦、まずはフリーランスエンジニアになり、フルタイムでバリバリ働いて、現在よりも収入を上げる事を目指します。

 

そして、その後は稼動を週5から週4、そして週3へと減らしていきます。

 

1週間のうち仕事よりもプライベートの方が多い状態。それが私にとってのセミリタイヤです。

 

陽翔
現代の会社員では、まだまだここまでの自由な働き方は無理です。

 

つまり近い将来、今度は会社員でいる事に無理が生じる、という状況になってしまいます。

 

20代のあの時、無理にフリーランスエンジニアを続けなかったように、今度は無理に会社員を続ける必要はないと考えています。

 

ですので、私がセミリタイヤを実現するのは、フリーランスエンジニアとしてです。

まとめ:フリーランスエンジニアを辞めた3つの理由【後悔なし→再チャレンジします】

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。
ここまでの話を振り返ります。

 

フリーランスエンジニアを辞めた3つの理由

辞めた理由をひとことで言えば、エンジニアとしてのキャリア構築が詰みかけていて、フリーランスエンジニアを続ける事に無理が生じていたから、です。

  • 単純にエンジニアとして実力不足だと感じたから
  • プロマネやITコンサルを目指すのに必要な経験が積めないと感じたから
  • 自分ひとりの手で自分を成長させる事の限界にぶち当たったから

 

20代の当時、高い収入が欲しくてフリーランスエンジニアになった。もちろん後悔はありません。

 

そして、エンジニアのキャリアの限界にぶち当たりフリーランスエンジニアを辞めた。会社員になりその限界を乗り越え、目標としていた年収を手に入れた。もちろん後悔はありません。

 

そして、40代半ばからもフリーランスエンジニアに再度チャレンジしますが、後悔とは無縁だと確信しています。

 

エンジニアにとっては、会社員もフリーランスも働き方の選択肢の1つでしかないし、それを行ったり来たりしても良いんです。

 

無理にフリーランスエンジニアを続ける必要もないし、無理に会社員を続ける必要も無い。その時その時で最適な働き方を選択していく事が大切。私はそう考えています。

 

エンジニアって自由な仕事ですよね。

今日はここまでとなります。

 

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最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

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