書類審査に受からなくて悩んでいる転職活動中の方へ。相談相手を間違っていませんか?
どうも、陽翔(@engineer_yosho)です。
私は40代の現役ITエンジニアです。20歳のときに大学を中退して時給900円のアルバイトからIT業界でのキャリアをスタートしました。20年のキャリアの中で4回の転職を経験し、現在は大手外資系ITベンダーで金融系の部門でプロジェクトマネージャーとして働いています。
4回目の転職は1度失敗しています。4回目だから転職慣れしていると思われるかもしれませんが、やはり転職というのは人生の大きな転機。思うように進まないどころか、1社も面接にこぎつける事ができない状況は不安のどん底でした。
その挫折から1年後に再度挑戦して、現在の会社に転職する事ができました。この記事では、30代後半の転職に苦戦するエンジニアの方々に向けて、私の場合の失敗の原因、そしてそれをどうやって解決したか、について話します。
さあ、どうぞ。
【30代転職】書類審査に受からない?相談相手を間違ってませんか?
相談相手を間違っていませんか?
例えば10社エントリーして2~3社書類で落とされるくらいは普通です。しかし、半分以上落とされる場合、相談相手を間違っている可能性が高いです。
もし、以下のいずれかに当てはまる場合は要注意です。かなり高い確率で、相談すべき相手に相談できていないです。
- 転職サイト、転職エージェントを使わず直接応募
- 1社の転職エージェントのみに相談している
- 複数の転職エージェントに相談しているが、しっくりくる担当者に出会えてない
理由を説明いたしますね。
最低3社の信頼できる転職エージェント
人生の大きな転機となる転職。本当に万全の準備をして臨むべきです!そもそも、転職エージェントを使わないという選択肢は無いです。信頼できるエージェントと最低でも3社程度とお付き合いする事を強くおすすめします。
理由は3つです。
- 転職エージェントには会社によって得意不得意があるから
- 実際に担当してくれるキャリアアドバイザーも人間なので、能力にもバラつきがあるから
- キャリアアドバイザーも人間なので、あなたと合う合わないというのがあるから
担当のキャリアアドバイザーの能力やあなたとの相性によって、自分の人生が左右されるなんてあり得ませんよね?
どこかしっくりこない担当者、違和感がある担当者の方と転職活動を進めるのではなく、色々な転職エージェント登録して、「この人だ!」と思える担当者と出会う事も凄く重要です。
具体的にイメージをもってもらえるように、私の転職の失敗例を話します。
【実話】私の転職失敗例
30代後半。私は転職を一度挫折しました。
「○○○○○○○○社の書類選考結果についての連絡です。 結論としましては、今回は残念ながらお見送りとさせて頂きますとのことでした。」
ほぼ同じフォーマットで書かれた「見送り」というメッセージを約10回受け取りました。そのたびに落胆を繰り返す日々を送っていました。。。
転職エージェントの提案
もちろん、転職にはエージェントに相談していました。過去3回の転職もエージェント使っていてそのメリットは大きいと知っていましたので。
担当のエージェントのアドバイスによると、30代後半での転職というのは、見方によっては大きくキャリアアップできるチャンスでもある、と。30代はビジネスマンとして、現場の最前線で活躍している「即戦力」であるから。20代での転職はポテンシャル採用という色合いが強くなり、なかなか年収も出てこないが、30代でとある分野で実績を積んでいる人、そして企業のニーズと合致した場合、大きく年収アップの可能性は十分ありえると。
なるほど。確かに。私の場合は金融IT業界での実績が長いから、そこをストロングポイントとして打ち出せれば、大幅な年収アップの可能性もあるとの事でした。
そして、年収アップを狙っていくのであれば、ITベンダーではなくてコンサルティングファームを候補に入れてみないか、との提案。確かに、コンサルティングファームに良いポジションで入れれば、年収は大幅アップできるだろうけど、コンサル未経験で30代後半で食い込む事は可能なんだろうか、という疑問が浮かんできました。
誰でもができる選択ではない。しかし、ITベンダーからコンサルティング・ファームへの転身の実例もいくらでもある。そして、金融ITはコンサルファームにとっても魅力的な領域。可能性は十分にあるから、チャレンジするという事であれば、良い提案ができる、という事で、候補企業のリストとそれぞれの説明を受け最初の面接が終わりました。
30代後半でコンサルティング・ファームへの挑戦
コンサルティングファーム、特にBIG4と呼ばれる世界的に有名なファームを中心に狙っていきましょう、という事で、候補として出てきた企業は、そうそうたる顔ぶれでした。
私もまんざらではない気分になっていました。かつて20代の転職でチャレンジしたが内定に至らなかった企業もいくつか含まれていて、「当時は全く歯が立たなかったけど、あれから数年経験を積んだ結果、いよいよ手が届くところまで来たのかもしれない」と、思ったりもしました。
レジュメ(職務経歴書)の作成にも相談にのってもらい、ファーム好みに仕上げていきました。また、面接はハードなものになる事が予想されるという事で、想定問答等の情報をもらい、準備を進めていきました。準備の中でファームの事を知るようになるにつれ、より魅力的に感じるようになり、数ヵ月後にこれらの企業のいずれかで働く事を考えると、未来への希望がとまりませんでした。
しかし、結果からいうとこの提案が的外れなものだったのです。
10数社の書類審査に全敗。まさかこんな結果になるとは
理由はさまざまでしたが、本当に全て書類が受かりませんでした。
- コンサル未経験
- 学歴による足きり
- 年齢と経験のバランス
- 理由未公開
後から冷静になって考えてみれば、やはり30代後半から未経験でのコンサル転職は無理があったのだと思います。しかし、当時は転職活動を挫折するに十分な精神的ダメージを受けました。
そして、このような思考に支配されました。「30代後半の転職は想像以上に厳しい。もしかしたら、条件を上げての転職はもう無理なのかもしれない。そうであれば、一度は決断した転職ももう一度考え直して、何かを割り切って今の会社でも何とか続けていくべきなのではないか」
私の場合コンサルではなく大手ITベンダーが答えだった
約1年後に4回目の転職をやり直しました。今度は複数の転職エージェント、転職サイトに登録し、複数のキャリアアドバイザーへ相談しながら、どのような転職にすべきかを自分で考えました。やり直した4回目の転職は、非常に良い結果となりました。その中での転職エージェント、転職サイトの使い方については、転職に苦戦するエンジニアに向けて、いずれ別の記事で紹介できればと思っています。
私の場合、年収アップでの転職を行う場合は、プロジェクトマネージャーとして扱うプロジェクトの規模を大きくする事でそれが可能であり、また、金融業界は大規模プロジェクトが多い業界であり、大手ITベンダーがその多くを受注している状況。しかし、転職していきなり大規模のPMとして成果を出すのはかなりハードルが高いので、転職活動に少し時間をかけながら良い条件の案件を探すという事が正解でした。
【結論】相談相手が間違っていた
私が相談していた転職エージェントは、コンサルタントの転職に強みをもつエージェントでした。コンサルティング・ファームについては、情報量もコネクションも非常に強く、コンサルタントが相談するエージェントとしては非常に良いのだと思います。私の担当の方もベテランで優秀な方でしたが、問題は相談していたのがこのエージェント1社だったという事です。
転職は一生岐路。さあ、迷っている余裕なんてない!
さて、いかがたっだでしょうか。
30代後半の転職に苦戦するエンジニアの方々へ向けて、少しでもヒントになれたのであれば幸いです。
転職において、転職エージェント、転職サイトの使い方は重要です。エージェントを使わない転職は失敗する可能性が高いです。そして、ここまでで述べたように複数の信頼できるエージェントと進めるべきです。
私おすすめの転職エージェント/転職サイト
私が実際に登録した転職エージェント、転職サイトの中で、特に良かったと思ったところをご紹介しておきます。全てのサービスに無料登録する事をおすすめ致します。
リクナビNEXT
リクナビNEXTは、業界最大手で求人数、転職支援実績、顧客満足度No.1。取りあえず登録は必須でしょう。転職は情報量が勝負。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、総合型転職エージェントと特化型転職エージェントの良いところ取りという特徴を持ちます。幅広く求人を取り扱いながらも、特化型にも劣らない専門的なサポートを受けられます。
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dodaは、転職エージェントと転職サイトの両方のサービスを提供しています。自分で求人を探してみたいという方も、1人での転職活動は不安を感じるという方もニーズにあった求人をもつける事が可能です。
さて、今回はここまで。それでは。